本は好きだが、読書は苦手。

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持論 :読書が苦手な人には、どういう本がいいのか。 また、読みやすい本を定期的に見つけるコツ。

 

 

 

目次

1、 読書が苦手な人には、どういう本がいいのか
2、 読書が苦手な人でも読めそうな本を、定期的にみつけるコツ
3、 読書が苦手な人でも読めそうな、オススメ本

 

 

 

 

1、持論 : 読書が苦手な人には、どういう本がいいのか


自分は、本は好きだが、読書が苦手。
読みたいけど読むのがめんどくさい。
意識して読書を始めてから5年も経つが、飽き性は改善しない。
面白いと評判でも、長編小説や濃厚なノンフィクションなどは、読むのに疲れて挫折する。
そこで、自分のような読書が苦手な人でも読めそうな本を、紹介したいと思った。

書評サイトや書評本には、面白い本がたくさん紹介されている。
だけど、読書が苦手な人にとっては挫折しそうな本が多い。
紹介者が読書に苦痛を感じない人だから、そういう本を紹介するのだろう。
小さい頃から本を読んでいて三度の飯より読書が好き、という人が多い印象。

もっと短くてわかりやすい本でもいいのに、と思う。
でも、そういう本は読書好きにとって物足りないのだろう。
なので、紹介されることは少ない。
でも、難しくなくて読みやすい本だけを紹介する書評サイトや、
書評本があってもいいはず。
だって、世間は本を読まない人が大多数なのだし、
最初はそういう本をススメるべきだと思うから。

では、どういう本が読めそうか。
自分の希望としては、
長くなくて、難しくなくて、読みやすくて、わかりやすくて、
なおかつ、読み応えがあって、面白い本
そういう本が読みたい。そういう本なら読めそうだ。

そこで、そういう本を定期的に見つけられるような探し方を考えてみた。
また、自分が今まで読んできた本の中から、そういう本をいくつか紹介してみる。

以下、2は、定期的に見つける方法。3は、本をいろいろ紹介している。





2、読書が苦手な人でも読めそうな本を、定期的にみつけるコツ


最初に、「図書館で借りて読むべきか、買って読むべきか」という問題。
自分は、よほどの欲しい本でない限り、立ち読みか図書館で借りて読めばいいと思う。
なぜなら、読書嫌いにとっては、購入しても挫折することが日常茶飯事だから。
それに、借りて読んでいても10冊に1冊は手元に置いておきたい本が出てくる。
だから、借りる・立ち読みするだけであっても申し訳なく思う必要はないだろう。

大事なのは、本の購買点数を増やすことよりも、本を読むこと・読む人を増やすことだと思う。
よく読書術の本などでは「買って読め」というが、そういうのは読書好きに任せればいい。



ではまず、文学と文学以外に大別。


・文学

文学については、読みやすい本を探すのは簡単。
なぜなら、アンソロジーがあるから。

アンソロジーとは、あるテーマにそって、いろんな作家の作品を集めたもの。
ほとんどのアンソロ本は、短篇集や連作小説の一篇を抜き取っている。
だから、さらっと読めるし、一度にいろんな作家の作風を味わえるのでコスパが高い。
つまらなかったら別の作品、別のアンソロ本を読めばいい。たくさんあるので大丈夫。
最初はエンタメ系からがいいかもれない。純文学系はちょっとつまらなく感じるだろうから。

詩も同じように、アンソロジーをオススメしたい。
小説にくらべるとアンソロ本はとても少ないが、
1篇1篇が短くて1冊に50篇も入っていたりして、非常にコスパが高いから。
ちなみに、戦前の詩は旧かな遣いなので読みにくい。
初心者や読書が苦手な人はそういうのは素っ飛ばせばいい。
新かな遣いにもたくさん良い作品はあるから。

エッセイのアンソロジーもいくつかある。
ただ、エッセイに関しては個人のエッセイ集でも平気かもしれない。
1つ1つの話がそんなに長くないからね。それに読みやすいものが多いし。


探し方は、
自分の場合、本屋のサイトで「アンソロジー」「文庫 アンソロジー」、
「短編(短篇)」「短編集(短篇集)」などと入力し、
発行年の新しい順に並びかえて、面白そうな本をさがしている。
ただ、タイトルにアンソロジーと書いてないアンソロジーも多い。
そいつが厄介。残念ながら良い案は思いつかなかった。
あとは、図書館や本屋の本棚で探してほしい。
ただし、図書館や本屋では、文庫のアンソロジーの場所がわかりにくい。
出版社別や著者別にならべてあるから。
いつかアンソロジー専門の棚を作ってほしい。

紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/
ジュンク堂
http://www.junkudo.co.jp/



・文学以外

問題は、文学以外の本。
読書が苦手な人でも読める本は、なかなか見つけにくい。
理由は、以下に書いている。
文学のように、アンソロジー的な本がいっぱいあればいいのに。


まずは、文庫、新書、単行本にわけて考える。

文庫は、
文学以外のものが結構あるんだけど、大多数の小説本に埋もれて見つけにくい。

本屋の場合がまさにそう。
著者別、出版社別に並べていることが多く、見つけづらい。
面倒だが、わかりやすくて面白そうな本はないかと本棚をめぐってほしい。

ただ、出版社によっては、文学以外のみの文庫シリーズもある。
たとえば、中経の文庫、PHP文庫、宝島SUGOI文庫などなど。
読書が苦手な人は、そういう本がいいと思う。自分もたくさん読んでる。
ただし、大手出版社の文庫のほうが面白い本がたくさんある印象。
理由は「文庫落ち」といって人気が出た単行本を文庫にすることが多いから。
なので、小説だらけの文庫シリーズであっても避けずに探してほしい。

一方、図書館の場合は、もう少し見つかりやすいかも。
なぜなら、図書館の本棚はテーマ別に分類されているから。
文庫であっても、文学以外は(たぶん)文庫コーナー以外のテーマ棚に置かれているはず。
またそれに加えて、文庫や新書は、テーマ棚の最初あたりに固めて置かれていることが多い。
だから、いろんなテーマの本棚のそういう場所を見てもらえれば、
文庫や新書が見つかりやすいだろう。
そこから面白そうなタイトルを見つけたら、内容がわかりやすそうか吟味してほしい。

雑学文庫 紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsd-001001013017--


新書は、
図書館の場合は、文庫と同じ方法で探せる。

本屋の場合は、
若者向けの新書があるので、まずはそういうのから面白そうな本を探してみては。
岩波ジュニア新書、ちくまプリマー新書などがある。
次いで、新刊。フレッシュなほうが気分的に読みたくなるはず。
そして、今までに出版されたもの。
ただ、歴史の古い新書シリーズほど難解なものが多い。
装丁のデザインが荘厳なものほど歴史が古いイメージ。
だから、出版点数がそんなに多くない新書シリーズなら、
わかりやすい新書に出会う確率が高まるかも。

新書 紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsd-001001014--
新書レーベル 一覧
http://shinsho.sk46.com/index.html
http://tkbk.seesaa.net/article/243162341.html
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=shinsho_list?ie=UTF8&docId=3077040646


単行本は、
文学以外なら、図書館・本屋ともにテーマ別に並べてあるので、見つけやすいはず。
ただ、読みやすくて面白いかどうかは、見た目だけではわからない。
分厚くなければ読みやすいかもしれないが、面白いかどうかは微妙。
やっぱり分厚いほうが面白いものが多い印象。

では、どうするか。
1つは、面倒かもしれないがやっぱり図書館や本屋の、
いろんなテーマの本棚を眺めるのがいい。
面白そうなタイトルがあったら、手に取ってみて、
読みやすいか難しそうじゃないかを判断してほしい。

もう1つは、書評サイトなどをたまにチェックすること。
たいてい分厚い単行本が紹介されるのだが、たまに難しくなさそうな単行本が紹介される。
10冊に1冊はそういう本があるので、たまにチェックしてほしい。
オススメの書評サイトは、HONZ(http://honz.jp/)。
というか、ここ以外に良質な書評サイトは少ない。もっと増えてほしい。

ちなみに、分厚い本が読みたくなったら、買うより借りて読んだ方がいい。
単行本は高いので、挫折すればさらに本を嫌いになるだろうから。

 

 

 

 

3、読書が苦手な人でも読めそうな、オススメ本

 

「読書が苦手な人でも読めそうな、オススメの面白い本 100冊以上」http://timeisbunny.hatenablog.com/entry/2015/07/03/213810